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福岡市と災害支援における協定を締結  ゼンリン    政令指定都市としては3番目


 地図情報会社の株式会社ゼンリン(北九州市戸畑区中原新町、高山善司社長)は10月8日、福岡市と「災害時における地図製品等の供給等に関する協定」を締結した。全国67番目、県内では17番目。
 水害や西方沖地震による被災経験を教訓に、防災危機管理の充実、強化を図る同市と連携することで防災・減災への対応を向上させる。今回の締結では、広域図や福岡市の災害対策本部と7区それぞれに住宅地図帳、インターネットで地図の閲覧ができ、住所・電話番号検索のほか、テナントビルの部屋別入居者の表示、距離計測、図形の描画機能を持つ住宅地図配信サービス「ZNET TOWN(ゼットネットタウン)」を提供した。高山社長は「今後もさまざまな自治体と提携していきたい」と話している。同社では2011年3月の東日本大震災以降、災害発生時から即座に住宅地図を利用できる環境の構築や、防災訓練での地図利用による記載内容の検討などの共同研究を通じ、災害対応に役立つより実用性の高い地図の実現に向け、災害に対する意識レベルの高い自治体との連携を進めている。
 同社は1961年4月設立、資本金65億5764万円、売上高535億8900万円(2014年3月期)。従業員数2031人。