NEWS

福岡市でフードトラックとビル空き地の仲介サービス開始   東京のMellow


5年で月額流通総額1・5億円目指す

モビリティを活用したランチスペース事業を手掛ける㈱Mellow(メロウ・東京都千代田区、石澤正芳、森口拓也共同代表)は3月30日、福岡市エリアでビルの空きスペースとフードトラック(食品の移動販売車)を仲介するプラットフォーム事業を開始した。
名称は「TLUNCH(トランチ)」。フードトラックとオフィスビルなどの空きスペースをマッチングするサービスで、曜日ごとにトラックが入れ替わるよう配車スケジュールを管理する。1台ごとの個人契約。出店料は売り上げの歩合制で、売り上げの15%をビルオーナーなどとシェアする仕組み。これまで850台のフードトラックと提携し、東京都、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都でサービスを展開してきた。福岡市は天神ビッグバンや博多コネクティッドなど大規模な再開発が進む中、商業施設や飲食店の減少による就労者の「ランチ難民化」が懸念されており、需要を取り込む考え。第一弾として、福岡市中央区大名2丁目のスタートアップ施設「Fukuoka Growth Next」で、提携するトラック9台が平日1~2台体制で営業を開始。4月1日からは、福岡第2合同庁舎西側のオフィスビル「博多プライムイースト」でも営業をスタートした。5年間で営業場所を200カ所に拡大し、月額流通総額1・5億円を目指す。横田達哉九州事業責任者は「新型コロナウイルスの感染拡大を機に、出店するなどなにかしらの試作を打っていきたい。福岡はもともと、屋台の街で、フードトラックとの親和性が高い。減少する屋台や廃業する飲食店の次の受け皿となりたい。ランチ以外のモビリティ店舗も街に根付かせていきたい」と話している。
同社は2016年2月設立。資本金4億504万円。決算期9月。従業員27人。これまでの累計流通食数350万食、流通総額25億円。3月1日にFukuoka Growth Next内に福岡支社を設立。横田達也九州事業責任者は大阪府出身。1988年11月1日生まれの31歳。神戸市外国語大学卒。趣味は野球。

2020年4月21発行