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福岡大学病院新本館が完成 福岡大学
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週刊経済2024年4月24日発行号
5月7日に開院
学校法人福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目、貫正義理事長)が建設していた福岡大学病院新本館(同区七隈7丁目、三浦伸一郎病院長)が完成し、5月7日に開院する。
1973(昭和48)年に開設した福岡大学病院本館が築後約50年経ち、配管や耐震性など老朽化が進んだことから中央棟(新診療棟から改称)の南側に隣接して建設していた。一棟化によるオール免震化や新興感染症に対応できるように陰圧システムなどの施設整備を充実し、先駆的医療を提供できる高度医療機器、AIやIoTの活用などを目指す。建築面積は6301㎡、地下1階地上12階建て延べ床面積は5万1392㎡。中央棟とは地下1階~地上4階で接続する。病床数は618床で、中央棟(153床)と合わせて771床となる。また、手術室はこれまでの14床から18床に、GICU(総合集中治療室)は4床から10床に、EICU(救急集中治療室)は10床から12床に増床し、重症の救急患者や術後患者を治療するためのICUベッドを30床備えるなど救命救急医療体制の充実を図った。このほか、屋上にはヘリポートを設け、広域かつスピーディーな患者受け入れが可能になった。
福岡大学病院は「人口動態を見据え、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)を中心とした診療体制の強化、救急医療・災害拠点病院としての機能強化を図り、地域医療の中心的な役割を果たすとともに下支え・支援していきたい」と話している。
福岡大学病院は1972年の医学部設置に伴い、翌年8月に開院。現在の診療科は24科目。職員数は1980人。許可病床771床。外来患者は年間約32万6千人(2023年度)、手術例数も年間8800例(同)を超える。2023年3月には福岡市営地下鉄3号線(七隈線)が博多駅まで延伸したことにより、市中心部からのアクセスが格段に向上した。