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福岡事業所内にシュガーエステル製造工場 東京の三菱ケミカル
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週刊経済2022年2月1日発行
製造能力は従来の2割増の2千トンに
総合化学メーカーの三菱ケミカル㈱(東京都千代田区、和賀昌之社長)は福岡事業所(北九州市八幡西区黒崎城石、溝田浩敏所長)内に乳化剤シュガーエステルの製造工場を建設する。来夏の稼働開始予定。
中国や東南アジアでの需要が伸長していることから、サプライチェーンの強化を図るため、三重事業所と2拠点体制で製造する。シュガーエステルは、ショ糖と植物油脂由来の脂肪酸を主原料とし、水分と油分を均一に混合する機能を持つ。食品加工や流通保管時の品質維持のため、缶コーヒーやホイップクリーム、ケーキなどに用いられている。製造能力は従来の2割増となる年間2千トン。敷地面積、延べ床面積は非公表。
溝田所長は「乳化剤に限らず半導体材料など、需要が高い商品は生産体制を増強していく。23年4月には半導体封止材に使用する特殊エポキシ樹脂の生産を開始する予定」と話している。
同社は2017年4月設立。資本金532億2900万円。決算期3月。連結従業員数4万2660人。