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福岡中央銀行との連携融資を創設 日本公庫福岡支店と福岡西支店


週刊経済2021年7月13日発行

商品名は「トゥゲザー」

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、中谷正一支店長:以下、日本公庫)中小企業事業と福岡西支店(同市中央区大名2丁目、山下充支店長)国民生活事業は6月23日、福岡中央銀行(同区大名2丁目、古村至朗頭取)と連携した協調融資スキームを創設したことを明らかにした。
日本公庫と福岡中央銀行はこれまでも協調・連携を通じて中小企業に対する融資支援を行ってきたが、新型コロナ禍の影響で深刻な影響を受けている事業者を対象に、新たな事業計画の策定および事業継続・発展を図るための資金調達を実現するのが狙い。協調融資商品の名称は「TOGETHER(トゥゲザー)」。日本公庫が取り扱う「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)」および福岡中央銀行の「プロパー融資」、各種制度融資などを活用し、事業を行うために必要な設備資金、運転資金を融資する。日本公庫の新型コロナ対策資本性劣後ローン制度適用による債務は金融検査上、自己資本とみなすことができるほか、他の債務と比べて劣後する(返済順位が低い)ため、民間金融機関からの新規融資促進につながるという。
なお、融資条件は融資金額および利率、返済期間などは日本公庫、福岡中央銀行が個別で審査を行い決定する。その際、審査結果によっては希望に添えない場合もあるという。