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福岡アジア文化賞授賞式に1200人  第24回福岡アジア文化賞    アジアンパーティーの一環で


 アジアの文化の保存、創造に顕著な業績を挙げた個人、団体を顕彰する福岡アジア文化賞委員会(鎌田迪貞会長)は9月12日、アクロス福岡(福岡市中央区天神1丁目)シンフォニーホールで、第24回授賞式を開催した。
 主催者代表で、高島宗一郎市長は「福岡はさまざまな文化を受け入れ発展してきた歴史がある。アジアの人、モノ、情報が集う街として多くのヒントをいただき、アジアへの理解を深めていきたい」とあいさつした。日本人で2人目の大賞受賞者となった福岡県出身の医師、中村哲さんは「アフガニスタン、パキスタンでの30年間の現地活動で、現地の苦悩を分かち合えた。また、他の受賞者の方々の考えにも共感する。受賞者の声が、大きな潮流となることを祈りたい」とコメントした。ほかに学術研究賞を受賞したオーストラリアの研究者、テッサ・モーリス・スズキさん、芸術・文化賞を受賞したインドの現代美術家ナリニ・マラニさん、タイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンさんが、それぞれ受賞の喜びを語った。当日は秋篠宮同妃両殿下もご出席され、秋篠宮殿下は「アジア文化賞は大変意義深いもので、受賞者の功績はアジアのみならず世界へ、そして次世代へ引き継がれるべき人類の貴重な財産。アジア、国際社会の平和と友好を祈念する」とあいさつされた。当日は市民1200人が来場した。
 市では今年、同授賞式やアジアフォーカス・福岡国際映画祭(9月13日~23日)、クリエイティブ都市・福岡国際シンポジウム(10月1日)、ゲームやアニメ、音楽などクリエイティブ産業振興を目的としたイベント、ザ・クリエイターズ(10月11日)、アジア太平洋フェスティバル(10月12日~14日)を主要事業とし、9月から10月にかけて開催されるアジア関連のイベントを「アジアンパーティー」として実施している。