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福岡でIX事業者との接続サービス開始 QTnet


低コストのネット接続環境提供

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は、福岡にある同社データセンター内で直接インターネットエクスチェンジ(IX)事業者と接続できる「QT PRO インターコネクト」サービスを12月から開始する。
これは、近年のインターネットトラフィック(通信量)の増加に加え、テレワークやオンライン授業などの行動様式の変化にも対応するべく、九州におけるインターネット接続環境の向上を図ったもの。IXとはインターネットトラフィック交換を可能とする相互接続ポイントのことで、新サービスによって従来東京や大阪でIX接続していた顧客も福岡で接続できるようになり、より低コストで低遅延・高品質なインターネット接続環境が構築できるという。
新サービスは同社データセンターサービス(ハウジングサービス)の利用客とIX事業者のIXサービスを直接接続するためのサービス。ハウジングサービスを未利用の場合、別途回線の申し込みが必要なほか、IXサービスは別途IX事業者への申し込みが必要。接続先事業者・サービス名と開始時期は、BBIX㈱のIXコネクトサービスが12月から、 インターネットマルチフィード㈱のJPNAP福岡が来年1月から。両社はともにQTnet福岡第3データセンター内に拠点を開設しており、QTnetはそのインターコネクトからデータセンター(ハウジング)、アクセス回線までインターネットバックボー
ン構築を一括でサポートする。
同社では「IX事業者との接続サービスにとどまらず、福岡の地の利を生かした接続やコンテンツ配信事業者の福岡での接続など魅力的なサービス提供に努めていきたい」と話している。

2020年11月24日発行