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福岡で沖縄料理の飲食店を多店舗展開 沖縄県のジェイシーシー まずは5店舗


 沖縄県で和・洋食はじめ各種レストランを展開している株式会社ジェイシーシー(沖縄県糸満市西崎町四丁目、渕辺俊一社長)は、福岡での多店舗展開を本格化する。
 同社は、沖縄県内で、和食レストラン「わだや」、洋食レストラン「シェルブール」などを展開しており、昨年十一月には福岡市東区香椎浜三丁目の「イオン香椎浜ショッピングセンター」内に九州初出店となる「わだや香椎浜店」をオープンした。今後は「わだや」と居酒屋「龍潭」との二業態で出店を進め、まずは福岡で五店舗体制を目指すほか、 関東や九州全域でも出店を進めていく。既に、六月に粕屋郡粕屋町に「わだや」の出店が決定しているほか、九月頃には東京都内と福岡市内の博多駅周辺もしくは天神地区で「龍潭」の出店を予定している。「わだや」は主にショッピングセンター内に、「龍潭」は都心部を中心に出店する。「わだや」は沖縄の家庭料理をメーンとした和風レストランで、ファミリー、中高年層をターゲットに昼間の定食メニューが主力。「居酒屋業態の沖縄料理店は多いが、昼間の定食を打ち出す店は当社が全国でも初」(渕辺社長)だという。「龍潭」は、泡盛など多数の酒類と郷土の料理を提供する居酒屋で、OLやビジネスマンがターゲット。

 6月1日、ダイヤモンドシティに「わだや」

 粕屋郡粕屋町に出店する「わだや」は六月一日のオープン予定で、「わだや香椎浜店」に次ぐ九州二店舗目。場所は、同町に建設中の大型ショッピングセンター「ダイヤモンドシティ・ルクル」内。店舗面積は約百四十八平方メートル、座席数は七十二席。店舗内に日本庭園や沖縄地方の家屋 などを再現する。主なメニューは沖縄の家庭料理で、家屋内に設けられた席では泡盛なども用意する予定。ファミリー層や中高年層をメーンターゲットとしており、客単価は約九百円、年商一億五千万円を見込む。
 同社は一九九三年三月三十一日設立、資本金は二千万円。二〇〇三年五月期の売上高は二十二億三千万円。従業員は四百六十人。沖縄県で 「わだや」や「シェルブール」など飲食店を二十店舗展開するほか、グループ全体で治療食の宅配事業、健康食品の通信販売なども手掛ける。
 渕辺社長は鹿児島県出身、一九四九年六月八日生まれの五十四歳。立命館大学産業社会学部卒。趣味は読書、映画鑑賞、散歩。

2004.3.9 発行 週刊経済より