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福岡―香港線を1日2往復・週14便へ増便 キャセイパシフィックグループ


座席数は18%増

香港に拠点を置くキャセイパシフィックグループは3月25日から、福岡―香港線を週11便から週14便に増便した。
これまで週11便(1日1往復・週7便、うち4日は1日2往復=台北経由香港行き)体制で運航していたが、福岡、香港双方からの旅客需要が好調なことから夏季ダイヤ(3月25日〜10月27日)で1日・2往復・週14便に増便した。増便となるのは午後3時10分に福岡を出発し、香港には現地時間の午後5時45分に到着する便、香港を午前9時35分に出発し、福岡には午後2時に到着する便。グループでアジア地域や中国各地の路線網が充実したキャセイドラゴン航空が運航、エアバスA320型機(ビジネスクラス8席、エコノミークラス156席)を使用する。提供座席数は増便前に比べて18%増となり、福岡―香港間の往来のほか、香港経由の乗継利用の需要拡大も目指す。また、福岡県産を含む九州各県の農林水産物が香港に輸出されているケースも踏まえ、貨物便の取り扱いも強化する。
キャセイパシフィック航空のチャーリー・スチュワートコックス北東アジア地区総支配人は3月20日、福岡市で開かれた報道機関向けの懇談会で、「就航50年超の福岡―香港線は北東アジア地区における重要なマーケットの一つ」とした上で、「1日2往復・週14便体制に増便したことで、福岡―香港間、香港を経由して他都市に出発されるお客さま双方にとって便利になった。多くの皆さんにご利用いただきたい」と話した。さらに同支配人は「福岡・九州にはおいしい郷土料理、美しい風景など日本の大都市にない魅力的な観光素材が多い。香港からの送客に力を入れていくほか、九州から輸出される生鮮品が前年比で20%増加しており、貨物の取り扱いも増やしていきたい」と述べ、九州経済の成長分野と位置付けられている観光や農林水産物の輸出を新たなビジネスチャンスにつなげていきたいと期待を寄せた。
同グループの福岡―香港線は1965年に就航。福岡空港に乗り入れるアジア系航空会社では同年に就航した大韓航空の福岡―ソウル線とともに最も長い歴史を誇る。今回の増便に合わせ、同グループでは4月1日から6月30日まで、往復2万8000円(諸費用除く)の特別運賃を設定した。特別運賃の販売期間は3月20日から4月26日まで。

2018年3月27日発行