社開発のキャンプ用品が「iF DESIGN AWARD」受賞　乗富鉄工所

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週刊経済2024年3月26日発行号

「自社ブランドの海外展開後押しに」

水門メーカーの㈱乗富鉄工所（柳川市三橋町、乗冨賢蔵社長）が自社開発したキャンプ用品が２月２９日、「iF DESIGN AWARD２０２４」を受賞した。
同デザイン賞は、世界で最も著名で権威のある国際デザイン賞のひとつで、今年は７２カ国から１万８００点の応募があり、世界のデザイン専門家によって審査されるもの。受賞したのは自社開発の「ヨコナガメッシュタキビダイ」。自社工場で働く鉄工職人の技術力を生かしたいという方針から、オリジナル商品の企画、開発を強化するなかで商品化したもの。燃焼効率の良いステンレスメッシュを、風の影響を受けにくくするために凹型の形状にすることで安定化を実現させた。焚き火台に五徳を組み合わせればダッチオーブンでの調理も可能だ。
同社では「自社のアウトドアブランド『ノリノリライフ』が海外展開を目指すなか、このような賞を受賞できたことは大変光栄。今後も、使う人の楽しさや心地よさを追求したこれまでにない画期的なものづくりに努めていきたい」と話している。
同社は１９４８年創業、１９６９年設立。資本金３千万円。２３年１０月期売上高は過去最高の１４億円。従業員は約６０人。