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研究開発向けの風洞を発売 日本風洞製作所


9月から

自社製特殊風洞を開発、販売をする㈱日本風洞製作所(久留米市藤光町、ローンジョシュア社長)は9月、研究開発向けの自社製特殊風洞を発売する。
「風洞」は、人工気流を発生させ住宅などの耐風検査に使用される機械。同社ではもともと、スポーツ自転車向けの風洞を開発していたが、自動車部品メーカーやゼネコン業界などから、研究向けの風洞開発の依頼を多く受け、開発、販売することになったという。名称は「エアロオプティムS」。風が出る吹出口のついた箱と、それぞれに分析用の測定台や管理画面などを設けているという。ローン社長は「今後月30台生産できるように資金調達などで基盤を固めていきたい」と話している。
同社は2016年10月設立。資本金595万円。従業員8人。ローン・ジョシュア社長は長崎県出身。1994年7月18日生まれの23歳。九州大学21世紀プログラム卒。大学4年次秋に起業。16年秋に西日本シティ銀行や産学連携機構九州などが出資し作られた大学発ベンチャー支援のQBファンドが、初めて事業化前に出資。同年度の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業化助成金に、現役学生のベンチャー企業として全国初採択され出資を受けている。父はニュージーランド人。母は日本人。趣味は車。

2018年7月24日発行