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石炭価格の下落などで減収減益  三井松島産業    売上高773億円で8%減


 石炭販売の三井松島産業株式会社(福岡市中央区大手門1丁目、串間新一郎社長)の2014年3月期連結決算は、売上高が前期比8%減の773億円、経常利益が同38・6%減の25億2400万円となった。
 世界の石炭需給の緩和による石炭価格の下落と販売数の減少で減収減益。事業別売上高は、石炭販売事業が同9・6%減の601億4900万円、石炭生産事業が同1・6%減の158億2900万円、施設運営受託事業が59億4600万円(前期比なし)、建機材事業が同13・3%減の26億5500万円、不動産事業が同0・9%増の5億9100万円、リサイクル・合金鉄事業が同24・7%減の1億9700万円、太陽光発電事業や介護事業、港湾事業、海外派遣研修事業など、その他の事業は昨年7月にスーパーマーケット事業を事業譲渡したことで同30・1%減の17億400万円となった。14年2月に日本ストロー株式会社を連結子会社化した飲食用資材事業の売り上げ計上は15年3月期決算からとなる。
 15年3月期は、石炭の世界最大消費国である中国の経済成長鈍化や、米国におけるシェールガスの台頭などの影響で、石炭価格の下落と販売数減少を懸念しており、売上高650億円の15・9%減、経常利益2億円の92・1%減を見込んでいる。同社では「長期的には新興国の経済成長を背景とした石炭需要の拡大が見込めるが、足元の石炭市況は厳しい」と話している。