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着手から半世紀、博多バイパスが全線開通 国交省・福岡市
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最終3・3㎞区間が開通
国土交通省・福岡市によって整備が進められてきた、福岡市東区の国道3号博多バイパス(総延長7・7㎞)が3月17日、全線開通した。
交通量が極めて多い国道3号・福岡市東部の渋滞緩和を目的に、下原―二又瀬間で整備が進められてきた幹線道路で、このたび未供用区間だった下原―多々良中西交差点の3・3㎞区間が開通し、1968年度の事業着手からちょうど半世紀ぶりに全ての工事が完了した。総事業費は約481億円。今回開通した区間には、近隣に位置する香椎宮の景観に配慮して「擬宝珠」を模した防護柵を採用した香椎高架橋や、千早駅の東側に位置する水谷高架橋などが設けられている。全線開通に伴い、古賀ICから福岡空港・博多駅に向かう際に要するアクセス時間は7分ほど短縮すると予想されているほか、将来的には国道3号の交通量が半減すると見込まれている。
同日には香椎高架橋付近で開通式が開催され、事業者としてあいさつした増田博行九州地方整備局長、高島宗一郎福岡市長をはじめ、松山政司一億総活躍担当大臣など6人の国会議員が来賓として祝辞を送った。増田局長は「私も幼い頃に香椎に住んだことがあるので、50年という時間を経て事業が完了したことは大変感慨深い。国道3号の混雑解消、生活道路の安全に寄与するバイパスなので、この道路を使いこなし、福岡市の発展につなげてもらえれば」と話した。髙島市長は「福岡市東部の市民生活に欠かせない国道3号の慢性的な渋滞は、市にとって長年の課題だった。博多バイパスの全線開通により、交通利便性や安全性の向上はもちろん、経済活性化や災害発生時の代替道路としての役割など、さまざまな働きが期待できる」とコメント。式典では、地元学生による意見発表、地域の喜びの声を集めたメッセージビデオなどが流され、事業者・来賓によるテープカットの後に、地域の事業者による「通り初め」や参加者によるパレードを実施。多くの地域住民が集まり、半世紀の悲願結実を祝った。
2018年3月27日発行