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県立美術館、大濠公園南側に新築移転へ 福岡県


「国内有数の美術館エリアに」

福岡県(小川洋知事)は1月27日、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5丁目)について、大濠公園南側の福岡武道館・日本庭園の一部を再整備した用地に新築移転することを発表した。
県立美術館は築50年以上が経ち、老朽化などのため建て替えを検討していた。建設地は福岡武道館の8400㎡、日本庭園の1万2000㎡を合わせた約2万㎡の一部。大濠公園の交通利便性や知名度の高さに加え、同公園内にある福岡市美術館との相乗効果を見込み、同地に決定した。また、市と共同で策定した「セントラルパーク構想」では大濠公園と舞鶴公園を歴史・芸術文化・観光の発信拠点として一体的に活用していく方針を示しており、同地で新・県立美術館を整備することによって公園そのものの魅力向上を図る。同日の会見で、小川知事は「市美術館と隣接し、国内有数の美術館エリアが誕生する。国内外に誇れるすばらしい美術館を目指すとともに、市民・県民の皆さんに愛され、親しまれるエリアにしていきたい」と話している。
今後は、次年度をめどに基本計画策定に着手するほか、建設地にある武道館の機能を維持するための施設確保についても詰めていく。

2020年2月4日発行