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県産柿が初の米国輸出へ 福岡県


輸出解禁受け東海岸やハワイに390㎏

福岡県は10月5日、昨年10月から日本から米国への柿輸出が解禁されたことを受け、初めて県産柿を米国に輸出することが決まったと発表した。
米国への柿輸出は防疫などの問題から長く禁止されていた品目だったが、協議を経て病害虫の除去などを条件に昨年解禁。これを受け、福岡県では今年度、産地とともに輸出を見据えた米国向け柿の生産に取り組んできた。今回輸出されるのは、JAにじ管内(久留米市内の登録園地)で生産された太秋(たいしゅう)という品種で、米国東海岸のニュージャーシー州(エッジウォーター)と、ハワイ州(ホノルル)に合計390㎏分輸出される。輸出業者は九州農産物通商㈱(福岡市中央区天神)。産品の到着に合わせ、東海岸では10月20日から2日間、ハワイでは10月23日から6日間、現地量販店で県産柿の販促フェアが開催される予定という。
12日には、JAにじ園芸流通センターで、植物防疫官による輸出前検査が実施され、一つずつ害虫や病気の有無をチェックした。17年の福岡県の柿収穫量は約1万8000tで全国3位。米国への国産柿輸出は今年、和歌山県などが先駆けて実現している。

2018年10月23日発行