県循環型社会形成推進功労者知事表彰を受賞　リックス

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週刊経済2021年9月22日発行

廃棄人工大理石活用のフォーミング抑制材

福岡市博多区山王１丁目の機械商社・リックス㈱（安井卓社長）は、２０２１年度福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰を受賞した。
選出されたのは「廃棄人工大理石」を活用して従来に比べて高性能なフォーミング抑制材を製造する技術で、県工業技術センター化学繊維研究所と共同開発したもの。フォーミング抑制材は製鋼工程で発生するガスなどの発泡現象を鎮静化させスラグの吹きこぼれを防止するもので、開発した抑制材は発電燃料への使用で入手困難になっている原料の製紙スラッジの使用量を２割削減できる。廃棄物として主に埋め立て処分されていた人工大理石製品の端材、廃材、加工屑をある粒度範囲の細粒にし、製紙スラッジと適切な比率で組み合わせることで少量でもフォーミング鎮静効果を得ることを可能にした。製品名は「ロッキーライトＲＳ」で、同社では２０１７年の約１３６０トンを皮切りに１８年に約３２８５トン、１９年に約３６７９トン、２０年に約３５０３トンを納入。２１年は８月時点で約１１８８トンを納入しており、今後も年間３５００トン前後の納入を見込んでいる。
同表彰は、先駆的または独創的な取り組みで循環型社会の形成に顕著な成果を上げた個人や団体、企業を表彰する制度。２００７年から毎年表彰しており、今年度は１個人３団体、４企業を表彰した。