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県内地価動向、「実感値」、「予測値」ともに5期連続改善 福岡県不動産鑑定士協会


週刊経済2023年2月28日発行

第16回不動産市況DI調査

公益社団法人・福岡県不動産鑑定士協会(事務局・福岡市博多区祇園町、石田美紀子会長)が2月15日、第16回の不動産市況DI調査を発表した。
同調査は1月と7月の年2回実施。今回は昨年10~12月に県内の不動産事業者に聞き取り調査し、498社から回答を得た。地価について「上昇」「横ばい」「下落」の3択で回答してもらい、各回答率のうち「上昇」から「下落」をひいた値をDIとして算出。そして「実感」と「予測」の2項目に分けて発表した。
今回の調査では県内の地価動向は依然としてプラスで推移し、第12回の調査時から5期連続の改善傾向にあることが分かった。地価動向の「実感値」を見ると、県全体は前回調査に比べて、1・8ポイント増の44・7。地域別では福岡市が1・1ポイント増の64・7で、北九州市は1・3ポイント減の27・5、久留米市では14・8ポイント増の48・1。福岡市と久留米市は引き続き改善傾向にあるが、北九州市では上昇感に落ち着きが見られた。一方、「予測値」は県全体が0・2ポイント増の25・9と依然として改善傾向にはあるが、実感値との比較では上昇幅が微増。福岡市が1・1ポイント減の39・1、北九州市は6・8ポイント増の21・5、久留米市では9・8ポイント増の30・9と福岡市で上昇感に落ち着きが見られる。そのほか、取引件数の「実感値」と「予測値」を見ると、戸建販売件数、それ以外のマンション販売件数や仲介物件件数、建築件数の全項目でマイナスとなった。