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県内ホームレスは248人で20人減 ホームレス実態調査


週刊経済2022年5月17日発行

福岡市は182人で11人減

県福祉労働部保護・援護課がまとめたホームレスの実態調査によると、福岡県内のホームレスは248人で、前年度に比べて20人減った。
今年1月に実施した調査をまとめたもので、このうち福岡市は182人で11人減り、県内の占有率は73・3%だった。北九州市は56人で6人増。その他の市町村では、久留米市が7人で15人の大幅減、春日市、宗像市、粕屋郡粕屋町が前年と変わらず1人ずつとなっている。両政令市が占める割合は95・9%で、占有率は前年比で5・3ポイント上がった。男女別では男性が228人、女性が18人、不明が2人。場所別では都市公園が68人、道路59人、河川13人、駅舎10人、その他の施設が98人となっている。
また、厚生労働省が発表した全国のホームレス数は3448人で、前年度に比べ376人減った。福岡県は都道府県の中で大阪府、東京都、神奈川県に次いで4番目に多く、このうち福岡市は政令市(東京都23区含む)の中で4番目に多い。
同調査は、02年施行の「ホームレスの自立等に関する特別措置法」などに基づき、厚生労働省が各自治体に委託して実施。各市町村では巡回で目視調査している。03年1月に初回調査を行い、07年以降は毎年1月に実施して今回が17回目。今年の調査では青森、岩手、秋田、山形、福井、長野、滋賀、奈良、鳥取、島根、山口、長崎の各県を除く35都道府県でホームレスが確認され、全1741市区町村のうち246市区町村で確認されている。