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県内ホームレスは10人増の260人  ホームレス実態調査


福岡市は16人増の184人

県福祉労働部保護・援護課がまとめたホームレスの実態調査によると、福岡県内のホームレスは前年から10人増えて260人だった。
今年1月に実施した調査をまとめたもので、このうち福岡市は16人増の184人で、県内の7割を占めた。北九州市は6人減って58人だった。その他の市町村では、久留米市が2人増の14人、春日市、宗像市、粕屋郡粕屋町、同須恵町が前年と変わらず1人ずつとなっている。両政令市が占める割合は93%で、占有率は前年比で0・2ポイント上がった。男女別では男性が241人、女性が19人。場所別では都市公園が71人、道路45人、駅舎18人、河川13人、その他の施設が113人となっている。
また、厚生労働省が発表した全国のホームレス数では前年から563人減って3992人となった。福岡県は都道府県の中で大阪府、東京都、神奈川県に次いで4番目に多く、このうち福岡市は政令市(東京23区含む)の中で5番目に多い。
同調査は、02年施行の「ホームレスの自立等に関する特別措置法」に基づき、厚生労働省が各自治体に委託して実施。各市町村では巡回で目視調査している。03年1月に初回調査を行い、07年以降は毎年1月に実施し今回が15回目。今年の調査では40都道府県でホームレスが確認され、全1741市区町村のうち255市区町村で確認されている。

2020年8月11日発行