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県内の地価動向、上昇感に落ち着き 福岡県不動産鑑定士協会


第9回不動産市況DI調査

福岡県不動産鑑定士協会(井上真輔会長)は8月22日、第9回不動産市況DI調査を発表、県内の地価動向は依然としてプラスに推移しているものの、指数は前回調査(昨年12月)に比べると低下し、上昇感に落ち着きが見られることが分かった。
同調査は2015(平成27)年から7月と1月の2回に分けて実施。「上昇(増加)傾向」、「横ばい」、「下落(減少)傾向」の調査項目のうち、「上昇」から「下落」の差を算出、「実感」と「予測」の2項目に分けて発表している。このうち今年1月1日から7月1日までの「実感」では、地価動向が県全体で前回調査時(18年7月)に比べて4・2ポイント減の28・1と依然としてプラスだったものの、上昇幅に落ち着きが見られた。地域別では福岡市が3・7ポイント減の52・3で、北九州市は2・7ポイント増の10・3、久留米市は28・2ポイント減のマイナス5・7。北九州市で改善が見られたものの、福岡市は上昇感に落ち着きが見られ、久留米市は前回のプラスからマイナスに転じた。一方、7月2日から12月31日までの「予測」は、県全体で9・5ポイント減の6・1(前回は15・6)。福岡市が12・2ポイント減の18・1(30・3)、北九州市は0・8ポイント増のマイナス0・8(マイナス1・6)、久留米市は18・4ポイント減の±0と指数はいずれも低下している。
そのほか、県全体の取引件数を見ると、戸建販売件数は「実感」が前回調査時に比べて5・6ポイント減のマイナス2・8、「予測」も7・5ポイント減のマイナス9・9、マンション販売件数は「実感」が3・9ポイント減の24・3、「予測」は5・6ポイント減のマイナス26・6、仲介物件件数は「実感」は0・5ポイント減のマイナス3・4、「予測」は0・4ポイント減のマイナス6・5、建築件数は「実感」が10・6ポイント減のマイナス8・5、「予測」は8・5ポイント減のマイナス16・4と各項目で「実感」、「予測」ともに低下の傾向が目立つ。

2019年9月3日発行