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相場高騰と販売数量増加で売上高は44%増の46億円 イフジ産業4~6月
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週刊経済2021年8月17日発行
販売数量は15・9%増で収益とも大幅増
粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業㈱(藤井宗徳社長)の2021年4~6月連結決算は、売上高が前期比44%増の46億5200万円、経常利益が同85%増の3億9300万円となり、収益とも大幅な伸びを示した。
営業利益は同87・1%増の3億8700万円。純利益は同74・7%増の2億7100万円だった。主力の鶏卵関連事業では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う需要の落ち込みをカバーするため、新規取引先や既存取引先へ積極的にアプローチした結果、販売数量が前期比15・9%増と伸びた。また、昨年11月から今年3月にかけての鳥インフルエンザの大規模な発生で、鶏卵の需給がひっ迫して鶏卵相場が前年同期比43%高と極めて高い水準で推移。相場に連動する販売単価の上昇と販売数量の増加で、液卵売上高は同52・5%増の41億6200万円と大幅に伸びた。加工品売上高は同21・2%増の9200万円、その他の売上高は同9・4%減の1億2300万円となった。この結果、鶏卵関連事業全体の売上高は同48・8%増の43億7800万円となった。セグメント利益は鶏卵相場高に伴い原料仕入単価が高騰したため販売単価を改定したことと販売数量の増加、さらに工場の生産効率の向上や歩留まりの向上で製造コストの削減に努め、同94・9%増の3億5900万円と大きく伸びた。
子会社の日本化工食品㈱の調味料関連事業の売上高は、収益認識会計基準等を適用して売上高が1900万円減少したことで、同5・1%減の2億7900万円。セグメント利益は、顧客と連携した棚卸廃棄ロスの低減と販売費、一般管理費の低減に努めた結果、同30・3%増の2300万円となった。
通期では売上高が同18・2%増の163億4400万円、経常利益が同1%増の12億2200万円を見込んでいる。