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直売店を大正初期の建築当時に復元 まる昌醤油醸造元 保存対象建造物指定に伴い
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醤油メーカーのまる昌醤油醸造元(八女市黒木町、堤秀司代表)は4月18日、直売店(同所)を建築当時(大正2年)のように復元しリニューアルオープンする。
店舗として使用していた建物が2009年に、文化庁管轄の伝統的建造物群保存地区の保存対象建造物に指定されたことで、昨年9月から復元工事を進めていたもの。今回、建築当時に梁や柱を可能な限り残し、壁などは泥壁を3回に分けて塗りこめる建築当時の技術で修復した。15平方mから36平方mに拡張された店内は、照明でレトロな雰囲気とするほか醤油などの自社商品の販売や地域の情報誌(フリーペーパー)を置き、来店者の休憩スペースを設ける。改装後は、手ぬぐいなどの日用品も販売する予定。同店は「伝統の味として研鑽を積みながら、粉末だしやドレッシングなど醤油以外の商品にも注力していきたい」と話している。
同店は1930年創業。従業員数1人(ほか専従者3人)。醤油や白だし、ドレッシング、味噌を直売店や自社オンラインショップ「むらさき本舗」、中央区渡辺通5丁目のアンテナショップ「八女本舗」などで販売している。年間売上高は1800万円。