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百道2丁目の4階建てマンションを建て替え 藤崎公団住宅マンション建替組合


総事業費68・8億円で

4月13日に福岡市の認可を受けた藤崎公団住宅マンション建替組合(福岡市中央区天神1丁目、大場保南夫理事長)は来春をめどに、同市早良区百道2丁目の4階建て分譲マンション「藤崎公団住宅」を建て替える。

日本住宅公団(現UR都市機構)が1968~69年の2期に渡って分譲した全4棟、総戸数112戸の集合住宅では老朽化の進行や、エレベーターなどバリアフリー非対応による住環境整備が遅れており、総事業費約68億8000万円をかけ、建て替えるもの。事業協力者・参加組合員は、三菱地所レジデンス株式会社を代表会社に、福岡地所株式会社と積水ハウス株式会社で、3社による初めての共同事業で、建替アドバイザーには不動産コンサルティングの株式会社ラプロス(福岡市中央区、樋口繁樹社長)が参画。今年12月までに権利変換計画の認可を受けた後、既存建物の取り壊し工事に着手する。

「福岡県立百道文化センター(通称ももちパレス)」西隣の敷地面積9454平方mに、12階建て建築面積5556平方mのマンションを建設。延べ床面積は以前の約3・2倍の2万4670平方m、間取りは2LDK~4LDKで、1戸当たりの面積は、55~130平方mと建て替え前と比べ最大約2・4倍に広がる。戸数も119戸増の231戸で、区分所有者が取得する住戸以外を参加組合員3社が、一般向けに販売し、事業資金に充てる。販売開始時期は来夏を予定。マンションの北側に自走式、平面合わせて197台の駐車場も設置する。完成は20年5月を予定。藤井啓・三菱地所レジデンス株式会社福岡支店開発グループ主任は「建て替え前の暮らしを受け継ぐよう、南向き中心の設計にするなど、組合員の要望や入居希望者の需要に沿った、多彩な面積、間取りを設ける」と話している。

2017年5月16日発行