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百道浜3丁目に本社を移転 エディットフォース


週刊経済2023年7月11日発行号

福岡システムLSI総合開発センターに

九州大学発ベンチャーで、遺伝子編集技術を用いた医薬品開発事業のエディットフォース㈱(小野高社長)は6月1日、福岡市中央区天神1丁目から同市早良区百道浜3丁目に本社を移転した。
場所は福岡山王病院そば、「福岡システムLSI総合開発センター」の4階。事務所面積は17㎡で常駐スタッフは現在置いていない。中長期的にはバイオインフォマティクスなどのITを用いた研究拠点としての活用を予定しているという。同社では「今後、センターに入居している企業とのコラボレーションにも期待している」と話している。

第三者割当増資で総額3億円を資金調達

また同社は5月22日、第三者割当増資による総額3億円の資金調達を完了した。
今年3月に第三者割当増資を実施した分と合わせると総額21億円の資金調達が完了。今回の引受先は、FFGベンチャー3号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル7号投資事業有限責任組合、福岡地所㈱。既存の創薬プロジェクトの推進とともに、基盤技術の改良や新規創薬プロジェクトの構築に向けた研究開発活動の拡充などに資金を充てていく。
同社は2015年5月設立。東京にオフィスを置いているほか、九州大学内に研究所を設置している。タンパク質合成の鋳型となる「RNA」の独自編集技術(PPRタンパク質プラットフォーム技術)を用いた医薬品開発を手掛けている。