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谷川会頭、中小企業の賃上げに向け「先手必勝」 福岡商工会議所


週刊経済2024年1月16日発行号

新年祝賀会に地元トップら約1千人

福岡商工会議所(福岡市博多区博多駅前、谷川浩道会頭)は1月5日、ホテルオークラ福岡で新年祝賀会を開催した。
七社会各社をはじめ、地元企業のトップら約1千人が参加した。祝賀会冒頭のあいさつで、谷川会頭は「政府は先月、賃金と物価の好循環に焦点を当てた経済対策を打ち出したが、実効的な効果を生むにはさまざまな課題がある。全企業数の99・7%を占める中小企業が物価上昇に見合うだけの賃上げを行うことが、景気の好循環の鍵となる」と強調。取引価格適正化の推進、自己変革の支援、歴史・文化を生かしたまちづくりという三つの重点施策を推進し、中小企業の賃上げを実現していく意欲を示した。また、毎年恒例で発表している新年の一語には、「先手必勝」という言葉を掲げ、「地域経済への貢献を目指し、常に未来を見据えた『先手必勝』の精神で挑戦を続けていく」と決意を新たにした。
来賓であいさつした服部知事は、「今年の一字には『実』を掲げた。1千億円の人づくり、県内GDP20兆円への挑戦、安全安心で持続可能な社会づくり。この三本柱の政策を積極的に推進し、その成果、『実』を上げる1年にしていきたい」と県政の目標を掲げた。会場は仕事始め初日の祝賀会とあって、経営者間の交流やマスコミの取材などで大いに盛り上がり、地元テレビ局が「賃上げ」や「2024年問題」をテーマとした新年の目標をトップに聞く姿が見られた。