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田川市にグループ初の系統用蓄電所 東京のユーラスエナジーHD


週刊経済2024年1月30日発行号

電力の安定供給に貢献

風力・太陽光発電事業の㈱ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区、諏訪部哲也社長)が田川市で建設を進めていた蓄電所「ユーラス白鳥バッテリーパーク」が完成し、1月17日から営業運転を開始した。
グループ初となる系統用蓄電池事業で、場所は白鳥工業団地。系統用蓄電池とは、電力系統(電力を需要家の受電設備に供給するためのシステムのことで、発電、変電、送電、配電などの設備から構成される)に接続した蓄電地。電力系統を通じて、電力の余剰時などに蓄電(買電)し、不足時などに放電(売電)することによって、電力の需給調整に役立てることができる。国内で再生可能エネルギー導入が増えているなか、風力や太陽光発電などは季節や天候により発電量が左右される課題がある。その変動を調整し、再エネの導入をさらに推進するため、系統用蓄電池事業に参入したもの。22年3月に資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」の採択を受け、同年11月に着工、このほど完成した。九州電力送配電㈱と系統接続し、グループ会社で電気小売事業の㈱ユーラスグリーンエナジーを通じて、電力の調整力として活用し、各種電力市場の取引において電力の安定供給を図る。設備規模は、出力が1500kW、蓄電容量が4580kWh。同社では「系統に空きがあり、蓄電所を設置する広いスペースを確保できたことから田川市での建設に至った」と話している。
同社は2001年11月設立。資本金181億9920万円。15カ国で風力や太陽光発電所を展開。従業員数546人(23年4月時点)。