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産業用PV好調で中間期は大幅増収増益  サニックス    HSも利益率改善し増益に


 株式会社サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政伸一社長)の9月中間連結決算は、売上高が前年同期比74・3%増の316億9200万円、経常利益が約2・8倍の14億4300万円で大幅な増収増益だった。
 今春から新たな事業部門としてスタートした産業用PV(太陽光発電)の売り上げ117億5800万円が新たに加わり、大幅増収となった。加えてHS(ホームサニテーション)事業部門では利益率が向上したことなどで利益も伸びた。
 産業用PV事業部門では、太陽光発電システムの売り上げに加え、太陽電池モジュールなどの卸販売が約3・8倍に増加し、部門の売上高は151億5500万円(前年同期は8億9600万円)、営業利益は9億5300万円(前年同期は1億7900万円の赤字)となった。HS事業部門は、シロアリ防除施工や床下・天井裏換気システムなど既存商品が約60%増となったが、住宅用太陽光発電システムが83・3%減となり、部門売上高は27・7%減の60億8800万円。営業利益は利益率の高い既存商品の伸びで17・3%増の11億6800万円だった。ES(エスタブリッシュメントサニテーション)事業部門は、ビル・マンション等の維持管理施工は横ばいだったが、事業所向けの太陽光発電システムが約5・6倍に伸び売上高は、79・0%増の26億円、営業利益は63・6%増の8300万円だった。環境資源開発事業部門は、プラスチック燃料収入が4・4%増、苫小牧発電所の売電収入も2・6%増、有機廃液処理も16・4%増と堅調に推移、売上高は5・9%増の78億4800万円、営業利益は苫小牧発電所の大規模定修で34・7%減の5億1800万円だった。
 通期売上高は前期比64・9%増の715億円、営業利益は約4・3倍の80億円、経常利益は約4・4倍の79億5000万円、当期純利益は約3・2倍の51億円を見込んでいる。