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産業機器事業がけん引し収益とも2ケタ台の伸び 南陽4〜12月期


売上高は15・6%増の269億円

福岡市博多区博多駅前3丁目の機械商社・㈱南陽(武内英一郎社長)の17年4〜12月期連結決算は、売上高が前期比15・6%増の269億1000万円、経常利益が同18・6%増の20億円となり、収益とも2ケタ台の伸びで増収増益となった。

営業利益は同15・5%増の18億5500万円、純利益は同29・1%増の13億6000万円。建設機械事業では熊本地震、九州北部豪雨などの災害復旧工事が継続して実施されるなか、販売部門は既存取引先への深耕による営業強化と社会インフラの補修に関連する商品の販売を強化。レンタル部門では災害などで需要が高まっている地域への設備を強化した。この結果、売上高は同3・8%増の96億2000万円と伸びたが、セグメント利益は前年同期がクレーンレンタルの終了で当該資産を売却したこともあり、同7・5%減の10億5700万円となった。

一方、産業機器事業では好調が続くスマートフォン、車載用半導体、ロボット分野を中心に新商品開拓と提案営業の強化に努め、継続して新たな生産部品・消耗部品の開拓と販売強化を図った。この結果、売上高は同24・1%増の170億300万円で、セグメント利益は同47・1%増の11億1600万円と大きく伸びた。砕石事業では官需、民需とも全体の工事量が減少したことで、売上高は同6%減の2億8600万円、セグメント利益は同9%減の900万円だった。

昨秋に続き通期業績と配当予想を上方修正

また、同社は今期の順調な業績動向を踏まえ、昨秋に上方修正した通期の業績予想と配当予想をさらに上方修正した。

電子部品・半導体やロボットに関わる企業の生産活動が高水準で推移するなか、設備機械並びに生産部品・消耗部品の販売が好調に推移したことなどで修正したもの。連結売上高は昨秋修正した予想を10億円上回る前期比13%増の360億円に修正。経常利益は昨秋の予想を2億5000万円上回る同20・2%増の24億5000万円、営業利益は2億円上回る同19・8%増の23億円、純利益は1億8000万円上回る同18・1%増の15億8000万円に修正した。

また、単体でも業績予想を上方修正し、期末配当予想を昨秋の43円から51円に増配。中間配当を合わせた年間配当は66円となり、昨秋の予想をさらに8円上回る見込みとなった。

2018年2月27日発行