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産業廃棄物中間処理施設第3工場本格稼働 スエヒロ
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総工費は約8億6千万円
産業廃棄物の収集、運搬、中間処理の㈱スエヒロ(北九州市若松区響町1丁目、杉原尚久社長)は12月2日、廃プラスチックを中心とする産業廃棄物中間処理施設第3工場の本格稼働を開始した。総工費は約8億6千万円。
名称は「3R STATION」。場所は若松響灘工業団地内の本社南西側。海外への資源ごみの輸出規制を背景に、廃プラスチックの国内での中間処理需要増加に対応する。セメント、製紙工場向け燃料の品質向上を図る狙い。10月に完成し、試運転を経て本格稼働を開始した。敷地面積約3600㎡。平屋建てで建築面積は約1426㎡。処理能力は1日当たり約800トン。プラントの設計・施工は環境関連機器メーカーの㈱リョーシン(富山市婦中町)が手掛けており、2軸粉砕機や振動ふるい機、風力選別機、1軸粉砕機などでラインを構成している。処理方法は収拾運搬した廃棄物を2軸粉砕機で粗破砕後、振動スクリーンにかけ50㎜オーバー品、8~50㎜品、8㎜のサイズに選別。50㎜オーバー品、8~50㎜品を風力選別装置に投入し、金属類などの重量物、プラスチック類などの軽量物に分別する。最後に軽量物は手選別で細破砕しベール状に圧縮処理。燃料やリサイクル原材料として再資源化する。重量物も手選別で金属くず、木くずなど各品目に分けられる。廃プラスチックは原材料向けにペレット工場に販売する他、燃料として製紙工場やセメント工場に出荷する。金属くずは製鋼原料、紙類は製紙原料、ガラスくずはガラス原料としてリサイクルする。災害ゴミの受け入れも可能。今後はAIロボットを導入し、省人化につなげる考え。杉原社長は「工場での人手が必要な部分では障害者雇用を進めていきたい。3RSTATIONへの機能集約化も検討している」と話している。
同社は2009年7月創業。資本金1千万円。売上高約4億6千万円(関連会社含む)。従業員9人。1946年創業の㈲末広工業から2009年に産業廃棄物運搬部門を分離し設立した。杉原社長は北九州市出身。1970年8月14日生まれの49歳。KCS北九州情報学校卒。趣味はキャンプ、マリンスポーツ、魚釣り、海外旅行、料理。
2020年1月14日発行