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生活総合リサイクル店のFC展開を計画 エコビッツ 年内にも1号店


 生活用品・家電品など総合リサイクル店「エコモール」など運営する株式会社エコビッツ(北九州市八幡西区里中一丁目、幸後芳生社長)は、「エコモール」のフランチャイズチェーン(FC)展開を計画、年内にも一号店を出店する。
 同社は直営十店舗を展開し運営ノウハウなどを蓄積、業務の平準化が出来てきたことから、FC展開で相対的な出店コスト削減や出店速度アップ、直営店と並行した多店舗展開で知名度向上などを図る。直営店での同事業の平均的な粗利益率は六五~七五%程度。FC展開は昨年の展開を予定していたが、店舗指導者の育成や本部機能の構築を最優先し、先送りしていた。すでに加盟希望者が複数名乗りをあげているが、個人オーナーを対象に契約していきたい意向で、「経営理念を共有できるか」など選考を含め今後詳細を詰め、年内にも一号店をオープンする。
 出店エリアは関東以西で、商圏半径を二キロメートル程度で設定し、車や人の通行量や商圏人口、周囲からの視認性など周辺環境を調査した上で出店を判断する。同社は商品買い取りや価格設定、店舗運営のノウハウなどを提供。契約条件などは未定だが、加盟金は八百万円程度、ロイヤルティは売り上げの三%程度を想定している。また、現在バッグや時計などブランドの査定に関して、各店舗で真贋や価格を判断しかねる場合に対応するため、インターネットを使った遠隔査定システムの導入も予定し、試験運用などを進めている。
 また、フランチャイジーが希望すれば、同社が加盟している株式会社ブックオフコーポレーション(名古屋市)の中古本の買取販売店「ブックオ フ」へのFC加盟や、同社同様に「エコモール」と「ブックオフ」の複合出店も可能にしたい考え。幸後社長は「FC出店を焦る必要はないが、年内にも一号店をオープンできれば」と話している。
 同社は一九九三年設立、資本金五千万円、従業員数四十四人。二〇〇二年三月期の売上高は二十一億二千六百万円、経常利益は六千万円。中古本「ブックオフ」を福岡県に十二店、熊本県に四店、大分県に三店、埼玉と東京に各一店の計二十一店、「エコモール」を福岡県下に九店、埼玉に一店の計十店、絵画・美術品の中古販売店「アートギャラリー」を福岡に一店展開している。

2003.06.17 発行 週刊経済より