NEWS

現地企業と合同でシンガポールに市場開設 春義


日本料理店が多いエリア街に

飲食店運営の㈱春義(福岡市博多区博多駅東1丁目、渡辺康博社長)は10月中旬、シンガポールに日本料理店を対象とした市場を開く。
場所はシンガポールの複合施設カッページプラザ裏の飲食店エリア。市場面積は80㎡。飲食店を5店舗展開するシンガポールの企業「スタイルゼット」との合同プロジェクト。スタイルゼットが市場の運営を担い、春義は日本料理店を営むうえで築いた北海道、東京、福岡の市場とのネットワークを生かし鮮魚や和牛などの食材約50種類を卸す。カッページプラザの裏は日本料理店が多く集まる繁華街で、日本料理専門の市場が無くディスカウントストアやデパートで食材を仕入れていたことから出店に至った。また、福岡の伝統文化を広めるため高取焼や有田焼なども揃える。日本の飲食店グループ30店舗のほか、一般客も利用できる。市場スタッフは3人ほどを予定。将来的にはシンガポール、タイ、中国、香港、ネパールなどで、現地の飲食店コンサルで人材育成していきながら、自社ブランド店舗のFC展開も進めていく。
同社は2016年11月設立。資本金700万円。売上高6億円(2018年4月期)。従業員148人。日本料理店の「海山邸」や「海峯魯」、フレンチやイタリアンなどの飲食店11店舗を運営している。渡辺社長は福岡市博多区出身。1968年2月9日生まれの50歳。九州産業大学九州高等学校卒。

2018年10月2日発行