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独自太陽光発電システムが環境省から授賞 アズマ
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パネル、発電システムを無償提供
太陽光発電の販売施工・建築板金屋根工事などの㈱アズマ(八女市吉田、中島一嘉社長)は12月5日、同社が提供する太陽光発電システムが環境省主催の「第8回グッドライフアワード実行委員会特別賞」を受賞した。
同賞は持続可能な社会の実現のため、「環境と社会によい暮らし」やボランティア活動、サービス・技術などを募集、応援する事業。今回は193件の応募があり、同社は特別賞の「森里川海賞」を受賞した。
太陽光発電システム『Led‘S(Local Energy Direct System)』は地域電力会社のやめエネルギー㈱(同市本村、本村勇一郎社長)と協力し、八女、広川地域に拠点を置く事業者の事務所屋根に太陽光パネルと蓄電池を無償で設置して電力を地域で循環させるプロジェクト。同社の出資企業を中心に、太陽光パネル(12〜16kW)と2kWの蓄電池からなる発電システムを無償提供し、システム所有者のアズマが余剰電力をやめエネルギーに売電する形で運営。設置した蓄電池は災害時に近隣住民に開放し、携帯電話などの充電場所として活用するBCPの意味合いも大きい。
すでに市内120カ所(計2MW)分を設置済で、1カ所で160世帯分のスマホ充電が可能。110カ所で1万7600世帯、同地域の人口の55%をカバーしている。発電システムはFITの買い取り期間が終了する10年後には、事業者に無償譲渡する。中島社長は「条件さえ整えば、どの地域でも実施することができる取り組みなので、地域の再エネ事業者や地域電力会社と協力して、全国に広げていきたい」と話している。
同社は1995年設立。資本金は300万円。従業員数は20人。
2020年12月29日発行