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犬の鼻紋認証アプリの実証実験を支援 福岡市と福岡地域戦略推進協議会


週刊経済2022年5月17日発行

迷い犬防止へ

福岡市と福岡地域戦略推進協議会(略称FDC、福岡市博多区博多駅前2丁目、麻生泰会長)は4月11日、「福岡市実証実験フルサポート事業」で、犬の鼻のしわをAIで解析して個体を識別する鼻紋認証を通じた迷い犬防止の実証実験を採択した。
福岡市実証実験フルサポート事業では、先端技術などを活用し社会課題の解決などを目指すプロジェクトを全国から募集。福岡市民の生活向上や安全性、社会実装の可能性など複合的な視点から採択した事業に対して、関係部局などとの調整や広報支援、実証フィールドの提供、国家戦略特区を活用した規制緩和などでサポートする。今回採択したのは、ペット関連の情報収集・提携サービスなどの㈱S,more(スモア、東京都中央区、韓慶燕、澤嶋さつき両社長)が開発中の、犬の鼻紋認証技術を用いた個体識別アプリ「NoseID」を使った迷い犬防止事業。福岡市内の犬の飼育者などに広く飼い犬のデジタル鼻紋登録を促すことで、鼻紋認証技術の向上に向け検証していく。また、迷い犬が発生した場合に、アプリユーザー同士で鼻紋認証を通じた解決ができるかといった点も実験する。現在、獣医師会やペット同伴可能な飲食店、ドッグランなどへのチラシ配布で登録者の募集を呼び掛けており、実証実験は6月以降に開始する予定。