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物流、機工ともに好調で売上高5000億円突破 山九


経常益は35・5%増の280億6600万円

総合物流大手の山九株式会社(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2017年3月期連結決算は、売上高が前期比4・2%増の5100億2700万円、経常利益が同35・5%増の280億6600万円で増収増益。売上高、経常利益ともに過去最高となった。

物流事業では、港湾事業で国内でのコンテナ取扱量が年間を通じて好調に推移し、これに伴う倉庫作業や輸出付帯作業の増加や3PL事業で新規に開始した店舗向け配送業務などの作業量増加もあった。機工事業では、今年度が国内における石油・石化構内設備のSDM(大型定期修理工事)がメジャー年であったことによる保全工事量の増加に加え、前年度末に完全子会社化した山九重機工株式会社の収益寄与もあった。増収基調により営業利益も同11・4%増の270億8600万円となり、外貨換算差益の計上で当期純利益は同41・0%増の182億800万円となった。

セグメント別に見ると、物流事業は売上高が前期比1・1%増の2598億9400万円、営業利益が同13・5%増の75億5700万円。機工事業は売上高が同7・9%増の2258億5700万円、営業利益が同14・6%増の182億1400万円。その他の事業では、売上高が同5・3%増の242億7600万円、営業利益が同28・1%減の10億6100万円だった。

今期は大型定期修理工事マイナー年の減少を年央から本格化する設備工事関連で吸収する計画で、売上高が前期比1・0%減の5050億円、営業利益が同5・9%減の255億円、経常利益が同8・4%減の257億円、当期純利益が同7・7%減の168億円を見込んでいる。

2017年5月30日発行