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熊本赤十字病院とAI自動車いすに関する実証試験 久留米工業大学
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災害時の避難支援で
久留米工業大学(久留米市上津町、今泉勝己学長)は、熊本赤十字病院(熊本市)と「対話型AI自動車いす」を用いた災害時の避難支援に関する実証試験を実施した。期間は12月4日から18日まで。
同病院との実証試験は、2020年4月の共同研究開始以来2回目となる。「対話型AI自動車いす」は、全ての人が快適で活力に満ちた質の高い生活を送れることと介護・福祉現場での人手不足解消を目指し、同大学を中心に研究しているもの。利用者の体調や医療介護施設のデータベースと連動し、対話で行き先を相談しながら目的地まで自動運転で案内する。今回、熊本赤十字病院の救急棟で、大型台風の接近に伴う豪雨災害の発生時を想定し、①自動運転車いすを用いた避難支援と②災害時の自動車いすの避難誘導技術の利活用シーンの抽出の2項目で試験を実施した。
同大学インテリジェントモビリティ研究所の東教授は「社会的な注目度も高まっている試験で、今回は災害時の緊急避難支援に役立つ可能性を示すことができた。2021年は、5Gを活用した実証試験を計画している」と話している。
2020年12月29日発行