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熊本県荒尾市の旭製作所に3億円を投資 九州リースサービス、西日本シティ銀行など


週刊経済2022年1月25日発行

 総合リースの㈱九州リースサービス(福岡市博多区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)と西日本シティ銀行、日本政策投資銀行は、共同組成するNCB九州活性化2号ファンドにおいて精密機器おおよび医薬・理化学用ガラス製造の㈱旭製作所(熊本県荒尾市、池田靖之社長)への投資を実行した。
投資形態は優先株式(第三者割当増資引受)で、金額は3億円。資金使途は自動化・DXに対応したガラス製反応装置の研究開発および関連設備投資などの成長資金。投資理由は①高い競争力を持つグローバルニッチトップ企業/製薬、化学、半導体業界等に対して耐蝕性に優れたガラス製品を単品の器具からプラントスケールまで幅広いラインナップで取り揃え、設計・製作からアフターサービスまで一貫して対応できる国内唯一の企業で、グループ全体で世界シェア第2位(売上高ベース)②長期的な成長可能性/経営陣および従業員の年齢が若く(平均年齢39歳)技術継承も進んでおり、中長期的な競争力を維持し成長することが期待される③地域経済の活性化/財務基盤の強化を図ることにより地域経済の活性化および雇用創出が期待できる。
NCB九州活性化2号ファンドは、3社の共同出資により2019年9月に設立。ファンド総額は50億円。地域経済の活性化のためには、成長が期待される確かな事業を有する地場企業を地域経済の中核を担う企業へと育成することが重要となっている。このような九州地域の地場企業に対して、事業基盤の改善・強化や事業承継を支援するために多様な金融サービスを提供することにより一層の支援を図る目的で設立された。