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熊本市の桜十字と共同で睡眠衛生指導を開発 アクセルスターズ


週刊経済2022年5月3日・10日発行合併号

健康睡眠に関する啓蒙活動も

東大発ベンチャーで睡眠測定技術を提供する㈱ACCELStars(アクセルスターズ、久留米市百年公園、宮原禎社長)は、医療法人桜十字(熊本市南区御幸木部1丁目、倉津純一理事長)と共同で「睡眠衛生指導」サービスを共同開発している。
桜十字グループが持つ医療データや健康診断データを活用し、睡眠健康と睡眠衛生の指導に役立てるもので、桜十字は睡眠検診と睡眠医療の提供主体として、アクセルスターズはソリューション、およびウェアラブルデバイスの開発提供主体として、共同でソリューション開発と提供先開拓を行う。また睡眠による健康改善を社会に啓蒙していくことでも合意し、睡眠の状況把握を通じた睡眠の改善、疾患リスクの減少やQOL向上を目指した活動「健康睡眠プロジェクト」を熊本県内からスタートさせる。
「睡眠衛生指導」はアクセルスターズ開発の睡眠測定技術アルゴリズム「ACCEL」を搭載したウェアラブルデバイスで測定した睡眠データをもとに、睡眠課題層に向けて医師や保健師などの医療従事者が衛生指導していく。まずは桜十字病院が新たなヘルステーマパークとして熊本市に開設する「メディメッセ桜十字」(22年8月開業予定)から順次開始。今後は国内の桜十字グループの他拠点にも随時拡大していくと同時に、「健康睡眠プロジェクト」の啓蒙活動にも取り組む。
同社は東京大学医学部教授の上田泰己氏(現創業者兼取締役CTO)が2020年8月に設立。睡眠障害を併発する疾患である精神疾患・神経変性疾患・発達障害の治療サポートサービスを提供するほか、同氏を中心に開発した睡眠測定技術を活用したウェアラブルデバイスを主に医療業界向けに提供。桜十字とは腕時計型ウェアラブルデバイスで睡眠を測定する「睡眠健診」サービスに次ぐ共同開発となる。