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熊本市など4地域すべてを九州枠に選定  九州運輸局    地域資源を活用した観光地魅力創造事業で


 九州運輸局(佐々木良局長)は9月21日、観光庁が2015年からスタートさせた「地域資源を活用した観光地魅力創造事業」のうち、今年4月の熊本地震の早期復旧を目的に設定された九州枠に熊本市など4地域が選定されたと発表した。
 同事業は、各地の地域資源などを活用した観光振興に取り組む自治体を対象に、宿泊や地元での消費拡大、観光客の利便性向上、外国人観光客の受け入れ整備などの事業を行う際、必要経費の総額2分の1を予算の範囲内で支援する制度。熊本地震の早期復旧を目的に、政府が策定した「九州の観光振興に向けての総合支援プログラム」に伴い、新たに九州枠が設けられ、地震の被害で観光客が激減している熊本市と大分市、東九州自動車道の北九州-宮崎間開通を観光客増加に生かそうとしている宮崎県川南町、鹿児島県薩摩川内市の4自治体が九州枠に応募していた。各自治体ともマーケティング調査やウェブサイトのコンテンツ制作、滞在型旅行商品の組成、観光による地元飲食店や小売店などの消費拡大を目的にした商品やサービスの割引制度に活用する。
 九州では、すでに15年度に宗像市、大分県日田市(いずれも補正事業)、今年度は長崎市、佐賀県有田市、宮崎県日南市、鹿児島県指宿市(いずれも当初事業)が選定されている。