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無断離院・徘徊検出システムを共同開発 福岡大学と飯塚市立病院、ネットワーク応用技術研究所
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週刊経済2023年7月4日発行号
福岡大学(福岡市城南区、朔啓二郎学長)と飯塚市立病院(飯塚市弁分、武富章管理者兼院長)、九州電力グループのシステム開発・㈱ネットワーク応用技術研究所(福岡市博多区、富永浩之社長)は「無断離院・徘徊検出システム」の共同開発を始めた。
ネットワーク化されたセンサデバイス・システムを用いて屋内(室内)から屋外(室外)への無断離院・徘徊を正確に検知し、端末に通知するシステムで、名称は「IKUXA(イクサ)」。日本では認知症者の徘徊による行方不明が社会問題となっている。2020年の認知症行方不明者数は1万7656人と過去最多で、うち527人の徘徊中の死亡が確認されている。徘徊は「徘徊に早く気づく」こと自体が難しく、徘徊開始から捜索に繋げるまでのタイムラグをなくすことが重要で、イクサはこれらの問題を解決し、死亡事故ゼロを目指す。今回、福岡大学は飯塚市立病院、ネットワーク応用技術研究所と共同研究契約を結び、実証実験に使用するプロトタイプ開発をスタートした。