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無料自転車空気入れ機を広告媒体に  ケイズ情報システム    九州全域に3,000台設置へ


 セールスプロモーション事業などを展開する株式会社ケイズ情報システム(福岡市博多区博多駅前3丁目、日和佐弘尚社長)は、9月から広告メディア機能を付加した無料の電動自転車空気入れスタンド「らくらく空気くん」の設置サービスを開始した。
 自転車が“環境にやさしい”移動手段として見直されている反面、その放置は社会問題化しており、「空気が抜けてしまったから」といった放置理由が多いことから放置防止対策に、広告主、設置施設、利用者の三者にメリットをもたらす広告メディアとして事業化したもの。同装置は株式会社台東機械(東京都台東区)が製造したもので、電動によりノズルを自転車のバルブに差し込むだけで、自動的に空気が入り適量でストップする仕組みで、子どもから高齢者まで簡単に操作できるのが特徴。車椅子にも使え、消費電力をわずか110Wに抑えるなど環境面にも配慮している。ケイズ社では高さ875×幅250(キャスター付きの場合、台座幅は330)×奥行150ミリの箱型の機械を広告メディアとして利用し、本体・工事・メンテナンス費込みの広告料金で年間20~30万円台を中心に販売する。9月には「らくらく空気くん事業部」を新設し、広告主と設置先それぞれの開拓を開始。すでにイオン伊都ショッピングセンターに全国1号機を設置しており、今後は図書館や駅駐輪場などの公共施設を中心に設置先を開拓する。また来年1月めどに福岡市・天神地区に3~5台を試験設置し周知を図る。初年度は自社ネットワークを中心に代理店も募り、福岡都市圏を中心に九州全域で3,000台の設置を目指す。筒井直子プランナー兼プロデューサーは「らくらく空気くんは広告主にとっては通常の屋外広告に比べて費用対効果が高く、設置先にとっては放置自転車の減少や施設利用頻度の向上が見込め、地域住民にとっては自転車利用時の利便性が向上するなど地域社会への貢献度も高い。この事業をパッケージ化して、福岡・九州から東上展開していきたい」と話している。
 同社は1999年8月設立。資本金1,000万円。社員数4人。店舗や商品のPR販促活動を主力に、高齢者施設や保育園・幼稚園での各種イベント企画・運営なども手がける。07年7月期売上高は1億円。