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災害対応などで売上高6・0%増の240億円 ヤマウ


コスト削減などで経常利益は55・6%増

コンクリート製品製造・販売の㈱ヤマウ(福岡市早良区東入部5丁目、小嶺啓藏社長)の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比6・0%増の240億6800万円、経常利益が同55・6%増の9億7300万円で増収増益となった。
主力事業のコンクリート製品製造・販売の好調が大きく増収に貢献した。一方で純利益は同9・4%減の5億100万円となった。
部門別に見ると、主力のコンクリート製品製造・販売事業では熊本地震や九州北部豪雨など災害の復旧・復興工事への対応などで売上高は同10・4%増の179億2090万円となり、一般管理費を含むコスト削減で営業利益は同110・4%増の6億1830万円と大幅に増加した。水門・堰の製造及び施工並びに保守事業では、売上高が同5・8%増の33億9853万円となった一方、下半期に工事が集中したため外注費などのコスト増加により営業利益は同34・3%減の1551万円となった。
地質調査・コンサルタント業務及び土木工事業務では、売上高が同22.3%減の同16億6674万円、営業利益が同0・8%減の7167万円となった。コンクリート構造物の点検・調査、補修工事事業では、売上高が同6・9%増の7億88万円、営業利益が同31・5%減の6464万円となった。情報機器の販売及び保守並びに環境関連商品の販売事業では売上高が同14・4%減の3億4432万円、営業利益が同94・0%増の1255万円となった。第1四半期から事業として区分された不動産事業では、売上高が前年同期比2・5%増の7896万円、営業利益が同2・5%増の2966万円となった。
今期の業績予想では、売上高が前期比3・6%減の232億円、経常利益が同16・8%減の8億1000万円、純利益は3・8%増の5億2000万円を見込んでいる。

2019年6月4日発行