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滑走路延伸の事業化に向け前進 北九州空港
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週刊経済2023年3月21日発行
最短で27年度供用開始
九州・中国地方で唯一、国際貨物定期便が就航する北九州空港は、滑走路延伸の事業化に向けた最終調整に入った。国交省交通政策審議会の小委員会は3月9日、滑走路3千m化の延伸事業を全会一致で適当と判断した。
同空港は、24時間利用可能な空港であり、21年度国際貨物の取扱量は過去最高の約2万トンである一方、2500mの滑走路長は他空港と比較すると短い。国際貨物の高まるニーズに対応し、北米・欧州の主要都市への貨物直行便を運航するには、滑走路延長3千mが必要だった。新規事業採択に向けての手続きが着手されたことで、同市の悲願であった滑走路延伸の実現まで目前となる。小委員会で全会一致を受けた後は、新規事業採択を受け、工事着手後約4年の整備工程が見込まれる。最短で、2027年度に供用開始予定。整備費は約130億円で、便益は整備費を上回る449億円に上り、39億円の県内の経済波及効果が見込まれる。