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減収も精密機械の輸出好調で大幅増益 西部電機


経常利益は22億2200万円

搬送、産業機械などを製造する西部電機㈱(古賀市駅東3丁目、宮地敬四郎社長)の18年3月期連結決算は、売上高前期比4・6%減の229億1400万円、経常利益38・1%増の22億2200万円と減収増益だった。
前期に大口物件の納品がなかった反動で減収になった。しかし、受注高は円安の影響などを受け、放電機械などの精密機械が中国向けに輸出増加など影響し、同60・1%増で過去最高の297億7340万円と大幅な伸びをみせた。またコストダウンにともない、経常利益は過去最高を記録した。
セグメント別に見ると、搬送機械事業は既存顧客からの大型システムのリピート受注など、大口物件の成約もあり受注高は同79・8%増の131億8200万円と大幅に増加したが、売上高に関しては大口物件の納入がなく同38・8%減の78億1600万円と伸び悩んだ。産業機械事業は同5%増の売上高56億2500万円となっている。精密機械事業は新規顧客や海外市場の開拓に成功し、売上高は同62・4%増の88億7100万円、受注高は同94・4%増の102億9000万円と大幅な伸びを記録した。その他事業は営繕工事の増加などで売上高は同43・8%増の6億円、受注高は同43・8%増の6億3000万円だった。
今期の見通しは、売上高は前期比13・5%増の260億円、経常利益は同7・8%減の20億3000万円を予想している。

2018年7月3日発行