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添田町学校跡に明太せんべい工場  山口油屋福太郎    総事業費は7億4000万円


 外食資材卸、辛子明太子メーカーの株式会社山口油屋福太郎(福岡市南区五十川1丁目、山口毅社長)が、田川郡添田町の学校跡に建設していた明太せんべい工場が稼働した。総事業費は7億4000万円。
 同社の主力商品・明太子せんべい「めんべい」の増産を図り、廃校になった旧福岡県立田川商業高校の土地建物を添田町から買い取っていた。今回稼働したのは、1月に着工していた体育館跡で、建築面積1021平方mを増床し工場に改装していた。2階建てで延べ床面積4097平方m、1階が製造工場で50メートルの製造機2ラインと包装ライン、事務所を設置するほか、同製品を含む明太子関連商品などを販売する直営店を出店。2階には倉庫と作業室を置く。施設名は「添田町工場」。
 めんべい関連の専用工場としては英彦山工場と、北海道で姉妹商品「ほがじゃ」を製造する小清水北陽工場に続く3カ所目。これまで2工場で年間26億円分の商品を生産しており、添田町工場開設で合わせて年間35億円分のめんべい関連商品を生産できる体制に整えた。山口社長は「英彦山工場と比べて積雪による生産休止の心配がない。空気がおいしく、小中学校も近いため、従業員の生活環境も整っている場所。地元の雇用創出にもつなげたい」と話している。
 同社は1909年3月創業、55年1月設立。資本金は1000万円。出先は飲食ビル「天神テルラ」、直営店、和食店、温浴施設2店舗。山口社長は福岡市早良区出身、36年2月23日生まれの78歳、趣味は8ミリカメラ。