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消防ヘリ「ほおじろ」2代目が就航 福岡市
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消防タンクやデジタル設備など導入
福岡市消防局は2月1日、消防ヘリコプター2号機「ほおじろ」の新型機を導入、就航式を開催した。
山林火災や救助活動などで活躍してきた初代ほおじろは、1997年から昨年11月まで20年間稼働して設備・仕様などが古くなっていたため、2代目となる新型機を導入した。フランス製の新型機は、座席数は旧機より1席多い14席。最大離陸重量は4300㎏で、全長約14m、全幅約12m、巡航速度時速275㎞、最大航行時間約4時間などのスペックは、ほぼ旧機と同様。機能面で充実した点は、まずエンジン出力が632馬力×2から800馬力×2に上がり、活動能力・安全性が向上した。また、900ℓの消防タンクを導入し、山林火災などにおける消火能力が高まったほか、ヘリテレカメラがデジタル波対応となり、より鮮明な映像を指令センターに届けられるようになった。さらに、自動操縦性能の向上や航空機衝突防止装置、動態管理システム、飛行データや機内交話等を記録するコックピットボイスフライトレコーダーなどを新たに装備している。なお、引退した旧機は一般に入札で払い下げる予定。
昨年の福岡市消防ヘリの出動回数は177回。九州北部豪雨で孤立した朝倉市、東峰村の住民を救出するなど近年の大規模災害の現場で大きな役割を果たしている。髙島市長は就航式で「向上した性能でさらに多くの市民の安心・安全を守ってほしい」と期待を込め、実際にヘリに試乗した後には「旧ほおじろにも乗ったことがあるが、大幅に揺れが少なく、乗り心地が良くなっている」と感心した。
2018年2月14日発行