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海産物加工販売の十二堂を子会社 東京のヨシムラ・フード・ホールディングス


週刊経済2022年1月12日発行

株式取得価額は7億1千万円

中小規模の食品会社をM&Aし、活性化させる事業を手掛ける㈱ヨシムラ・フード・ホールディングス(東京都千代田区、吉村元久CEO、以下ヨシムラHD)は12月21日、海産物・農産物の加工販売、卸の十二堂㈱(太宰府市五条2丁目、作本浩親社長)の発行済み株式100%を取得し、完全子会社化することを発表した。1月17日付。
十二堂は2007年9月設立。資本金500万円。21年8月期売上高は6億8千万円、同経常利益は7400万円。「十二堂えとや」の屋号でソフトふりかけ「梅の実ひじき」などを製造販売し、太宰府市内に直営店3店舗を構えている。そのほか、駅や空港内の店舗、百貨店の催事販売、自社ECサイト(顧客登録数約8万人)をはじめとした通信販売など、多様な販売チャネルを構築している。ヨシムラHDのグループ企業が手掛けるEC販売との協業やDMの相互活用によるクロスセルなど、通信販売事業のさらなる強化を図る方針。株式取得価額は7億1千万円。同社では「グループ傘下で、十二堂と同じくソフトタイプのひじきふりかけやわかめふりかけを製造販売する㈱香り芽本舗との相乗効果が大きいと思う。販路の共有や原料の共同購買、共同での商品開発など、両社間に直接的なシナジーを創出し、業績の向上を図れると考えている」と話している。
同社は2008年3月設立。資本金11億762万1900円。21年2月期連結売上高は292億円。従業員1287人(21年2月末、連結)。食品製造および販売を展開する中小企業の支援と活性化を目的とし、後継者不在や単独での成長に限界を感じている企業の株式を譲り受けると共に、持株会社としてグループ全社の経営戦略の立案・実行、経営管理を手掛けている。