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海外向け拡販で経常利益15%増  岡野バルブ製造    売上高はほぼ前年並み


 発電プラント向けのバルブを製造する岡野バルブ製造株式会社(北九州市門司区中町、岡野正紀社長)の14年11月連結決算は、売上高は前期比0・4%増の74億3700万円、経常利益は前期比15・7%増の3億5100万円で増収増益だった。
 原発の全基運転停止状態が続いており、メンテナンス事業を中心に国内向け需要は低迷が続いているものの、海外向けのバルブの拡販がなどが奏功し、前年並みの売り上げの確保と増益につなげた。当期純利益は同5・2%増の1億9700万円。再稼働に向けた動きと連動し、期末には収益率の高い原発向け工事が再開したことも増益の要因となった。バルブ事業の売上高は前期比3・0%増の49億1500万円、営業利益は同12・5%減の1億8500万円、メンテナンス事業は同4・2%減の25億2100万円、営業利益は同16・1%増の4億8600万円となった。
 今期の見通しについては、売上高は前期比3・6%増の77億400万円、経常利益は同7・6%減の3億2500万円を見込むが、原発再稼働の動きなどに大きく業績が左右されるとしている。