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海外事業けん引で売上高4千億円台に  山九    経常利益は1・7%の微減


 物流事業などを国内外で展開する山九株式会社(北九州市門司区港町、中村公一社長)の13年3月期連結決算は、売上高は前期比1・4%増の4016億5800万円、経常利益は同1・7%減の179億5100万円で増収減益だった。
 連結売上高が初めて4000億円台を突破した。国内では円高による輸出減などで低調だったが、主力の物流・機工両部門共に海外事業が好調で、増収を確保した。一方、利益面は物流事業での「3PL事業」立ち上げコストなどにより経常減益に。だが、当期純利益は同6・8%増の97億1700万円となっている。
 部門別では、物流事業の売上高は同0・5%増の2151億400万円、営業利益は同14・4%減の35億4100万円で連結での減益に響いた。機工事業の売上高は設備工事の好調で同2・8%増の1666億4400万円、営業利益は同0・5%減の129億5400万円でほぼ横ばいだった。
 今期の見通しでは、円安による物流増加や消費増税前の駆け込み需要に期待して、売上高は前期比3・3%増の4150億円、経常利益は同1・9%増の183億円を見込んでいる。