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海外不動産事業を本格スタート 西部ガス


タイに初の現地法人設立

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は1月23日、タイで不動産売買・管理の現地法人「西部ガスタイランド」を設立、海外不動産事業を本格的にスタートした。同社では初の海外現地法人。
2016年に策定した「西部ガスグループ中期経営計画」に基づくガス事業以外のグループ事業拡大の一環。現地法人の本社はタイ王国ノンタブリー県に置き、資本金は100万バーツ。社長には松田和久理事事業開発部長が就任。ASEANの中心として情報の集積地でもあり、中長期的に様々な不動産需要が見込まれるタイに現地法人を置くことで、不動産開発事業や収益不動産の取得に取り組む。
計画では、一戸建事業においては3月に西部ガスタイランドと地場デベロッパーなどで合弁会社「SGエンリッチ」(仮称)を設立。首都バンコク東部で、総事業費約13億バーツ(約45億円)をかけて総面積約3万7000㎡、74区画の戸建住宅を分譲する。平均分譲面積は約330㎡。事業期間は今年4月から2021年11月。また不動産販売・賃貸事業では、バンコクで21年夏に完成予定の44階建て、総戸数1140戸の高層マンション「Life ラートプラーオ ヴァレイ」の一部(37階全フロア・30戸)を購入し、販売や賃貸事業を手がける。同社では「タイでの取り組みを通じて、海外における事業展開のノウハウを蓄積し、さらなる事業拡大を目指す」としている。
※1月末現在の為替レートは1バーツ=3・48円

2019年2月13日発行