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沖縄県で新交通サービスの実証事業 NTT西日本と第一交通産業


デジタル技術を活用したサービス提供

NTT西日本(大阪市、小林充佳社長)と第一交通産業㈱(北九州市小倉北区、田中亮一郎社長)は、沖縄県内でICTを活用したニューノーマル時代における新交通サービスの提供や地域賑わい創出の実証事業を始めた。期間は来年3月下旬までの予定。
主な内容は①運転支援システムによる事故低減とタクシードライバーに応じた配車指令に関する実証②利用者属性に応じた地域回遊レコメンドを行うMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)に関する実証の2点。第一交通産業がタクシー、バス、フェリーなどの既存交通サービスへのデジタル技術導入と観光施設や不動産等観光関連情報の提供、各種アプリケーションとの連携推進を図り、NTT西日本はAIやIoTなどデジタル技術を活用したソリューション、ノウハウを提供する。
タクシーをはじめとする交通業界は、高齢化の進展に伴う担い手不足、MaaSやライドシェアの登場、新型コロナウイルス感染拡大による人々の行動変容の影響など、大きな環境の変化に直面している。この状況の中で事業を維持・拡大していくためには、サービス提供の担い手であるドライバーにとっても使いやすく便利な機能を搭載することが求められている。このような観点を取り入れた新たな交通サービスを提供していくためには、デジタル技術を駆使して実証データを取得し、概念実証を繰り返し行いながら改善・改良していくことが重要であることから実証事業に至った。

2020年11月3日発行